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災害に備えて住まいのためにできること
このページでは、住まいに関する防災への意識を少しでも高めていただくことを目的に情報を提供しています。大阪市立住まい情報センター“大阪すまいラボ”防災プロジェクトチームが作成しました。
災害への備えとして、以下の3点が重要です。
・災害発生時にその場所が受ける影響を理解する |
災害に便乗した悪質商法にご注意ください
大規模な災害の後には、突然訪問した業者から「火災保険がおりるから無料で修理できる」と言われ、住宅の補修工事の契約を迫られる等のトラブルが発生しています。ご注意ください。
・住宅の修理などに関するトラブルに注意:一般社団法人 日本損害保険協会
大阪府北部地震・台風21号後の相談から見る傾向
大阪府北部地震(2018年6月)で約250件、台風21号(2018年9月)はその3倍を超える約830件の相談を受けました。
台風21号では、飛来した瓦によって住まいが損傷したことに関する相談が多く寄せられ、被害者としてだけでなく、被害を与えた側としての不安の声も寄せられました。工務店や大工さんとのお付き合いがなくなり、災害時に緊急な修理を依頼できる人がいないという相談は、大阪府北部地震と台風21号に共通して多く寄せられました。
相談事例Q&A
※相談事例Q&Aは、大阪市・京都市・神戸市のすまい・まちづくりに関する情報センター(大阪市立住まい情報センター、京安心すまいセンター、京都市景観・まちづくりセンター、神戸市すまいの安心支援センター“すまいるネット”)と、日本建築学会住まい・まちづくり支援建築会議 支援事業部会 関西事業支援実行委員会が連携して行っている三都連携事業で共有している災害Q&Aをもとに作成しています。
1.災害に強い住まいづくりを考える
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今住んでいる場所/これから住む場所の特性を知ろう!
大阪市が作成しているハザードマップや国土交通省の国土地盤情報検索サイト等による情報を活用することで、その場所における災害リスクを知ることができます。土地の特性や災害リスクを認識することは、住まいの防災対策の重要な一歩です。避難が必要な場合には適切な避難計画を検討することも大切です。
地盤や土地の特徴を確認しよう
・災害想定(震度分布・液状化予測・津波浸水想定)について:大阪市
・国土数値情報ダウンロードサイト(災害履歴図等):国土交通省
・J-SHIS地震ハザードステーション:国立研究開発法人 防災科学技術研究所
・あなたの宅地は大丈夫?(自己診断マニュアル):一般財団法人 大阪建築防災センター
・地震10秒診断 もしもあなたの街で地震が起こると…:国立研究開発法人 防災科学技術研究所
ハザードマップを見てみよう
大阪は度重なる災害に見舞われてきました
過去の災害・資料、パンフレット:大阪市
大阪府を襲った主な災害:大阪府
住むまちのコミュニティ防災力を高めよう
【参考】あんじゅ93号:(特集)多様なコミュニティをつなぐ 防災人材を育てるプロジェクト 「MUSUBOU」
住まいの維持管理を定期的に行おう!
定期的な点検やリフォームを行い、住まいを健全な状態に維持することが大切です。
普段からできる備え
・自分でできる住まいのお手入れ
定期的に住まい全体を点検し、配管や電気設備、屋根や外壁等の状態を確認しましょう。点検の結果は記録しておくことが重要です。もし問題が見つかれば、早急に修繕することが大切です。これらの取り組みは、工務店や関連事業者との信頼関係を築くことに繋がります。
住宅部品点検スペシャルサイト「ジュウテン」:一般社団法人 リビングアメニティ協会
・自分の住まいの劣化状況を知る
既存住宅状況調査(インスぺクション):公益社団法人大阪府建築士会
・家具の転倒防止
・室内の避難経路の確保
災害時の避難経路を確保するために、室内の家具配置等を工夫しましょう。
・備蓄品の保管
備蓄品を適切な場所に保管し、緊急時に、迅速に取り出せるようにしておきましょう。
・重いものの収納場所を検討
重い家具等はできるだけ1階に配置し、建物の安定性を高めましょう。
・非常用持出袋の準備
即座に取り出せるように、設置する場所を考慮し、定期的な点検と季節ごとの見直しを行いましょう。
災害の「備え」チェックリスト(PDF:1,176KB):首相官邸
・バールやシャベルの準備
がれきの除去や開かなくなったドアの開錠等に役立ちます。
・火災への備え 通電火災に注意
通電火災は、地震等による一時的な停電後、電力が復旧することで発生する火災であり、特に注意が必要です。感震ブレーカーは、地震を検知すると自動的に電源を断つ (ブレーカーを落とす)装置で、通電火災の予防に効果的です。また、通電火災以外にも、暖房器具やガス等による火災のリスクに備えるために、消火器や火災警報器を設置し、定期的な点検を行うことが重要です。
リフォームでできる備え
・住まいの耐震化の推進
住まいの耐震性を向上させるために、リフォームによる耐震改修を検討しましょう。
・省エネ対策の推進
内窓の取り付け等の省エネ対策は、日常の快適性向上や光熱費の削減だけでなく、停電時の暑さ・寒さ対策としても有効であると考えられます。補助金の活用も含めて検討しましょう。
住宅省エネ2024キャンペーン:国土交通省、経済産業省、環境省
・水害に備える
空き家をお持ちの方
・放置された空き家は、火災や倒壊等の危険性が高まります。空き家の管理や安全対策に積極的に取り組むことが重要です。各区役所への相談、補助金の活用を検討しましょう。
分譲マンションにお住まいの方
マンション全体の防災対策は管理組合で検討しましょう。マンションに設置された排煙設備等の防災設備について、住民がその存在を認識し、正しい使い方を理解していることが重要です。災害時に迅速で適切な行動をとるために、防災マニュアルの作成や定期的な防災訓練を通じて準備を整えましょう。住民が連携し、これらの対策を共に考え実行することで、マンション全体の安全性を確保できます。
・大阪市防災力強化マンション認定制度
大阪市では、防災性の向上と災害に強い良質なマンションの整備を誘導するため、耐震性や耐火性など建物の安全性に関する基準に適合することに加え、被災時の生活維持に求められる設備・施設等の整備、住民による日常的な防災活動等の実施など、ハード・ソフト両面で防災力が強化されたマンションを「防災力強化マンション」として認定する制度を創設し、平成21年8月から受付しています。
・分譲マンション管理計画認定制度:大阪市
大阪市の「分譲マンション管理計画認定制度」では、防災に関連した以下の評価基準が、大阪市独自基準のひとつとして掲げられています。
●定期的な防災訓練の実施を含む複数の防災対策を講じていること
●マンションの区分所有者等への平常時における連絡に加え、災害等の緊急時に迅速な対応を行うため、組合員名簿、居住者名簿を備えているとともに、1年に1回以上は内容の確認を行っていること
・既存マンション向け 防災力向上アクションプラン 策定マニュアル:大阪市
・やってみよう!マンションでのコミュニティ、そして広がりましょう:西区
・「マンション管理サポートブック+ Vol.2:災害に対する備えのガイド」:大阪市マンション管理支援機構
・「震災対策チェックリスト」:公益財団法人 マンション管理センター
・「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」:国土交通省
建物についての防災ポイント
・水害に強い家のつくり方
・中古住宅の場合は築年数を考慮し、建物調査(インスペクション)を行うことが有効です。
・マンションの場合は、水害の影響を考慮し、何階に住むかを検討しましょう。
在宅避難できない場合
在宅避難が難しい状況では、できるだけ早く安全な場所に避難することが重要です。事前に避難先や避難経路を確認・準備しておきましょう。特に、トイレの確保は欠かせません。
逃げる場所がどこか予め調べておきましょう(起きる災害によっても避難場所が変わることも)
避難生活をイメージしておきましょう
トイレをどうするか考えておきましょう
・トイレの備蓄していますか?
・マンホールトイレがあるところを調べておきましょう
災害が起きたとき住まいが被災するとどうなる?
住まいが被害を受けたとき最初にすること
・安全を確保したうえで、被災状況を写真で記録しておきましょう
住まいが被害を受けたとき 最初にすること:政府広報オンライン
住まいが浸水被害に遭ってしまったら
・浸水被害発生時の消毒方法
「水害にあったときに」~浸水被害から生活再建の手引き~:震災がつなぐ全国ネットワーク
木造住宅の地震後の安全チェック
・木造住宅の地震後の安全チェック方法を作成しました!~住み続けてよいか、専門家に相談した方がよいかをご自身で簡単に判定できます~:国土交通省
復興再建に向けて
被災後のお金
・改修費用等の備えが必要なお金を準備しておきましょう。生活再建に関連する制度についての知識も備えておくこと大切です。
・保険を利用しましょう(火災保険、地震保険)
大阪市で発信している情報
お役立ち情報
住まいのガイドブック「あんじゅ」:大阪市立住まい情報センターが年4回発行している季刊誌です。