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開催終了

日土小学校と松村正恒展 —保存再生された木造校舎—

2011年12月3日(土)〜2011年12月25日(日)

建築家松村正恒(1913〜1993)は、故郷である愛媛県八幡浜市の建築技師として多くの学校や病院を建設してきましたが、昭和33年に建築された「日土(ひづち)小学校」は今も学校として使われており、彼の代表作として知られます。両面からの採光と通風を確保した教室、ゆったりとした廊下や階段、川に面したテラスなど、そのデザインは斬新で、日本を代表する木造モダニズム建築として平成11年にはDocomomo20選に選定されました。その後、建物の老朽化や耐震性能の課題から建て替えの危機に直面しましたが、地元の人びとの情熱と叡智を結集し、新校舎を増築しながらの保存再生が進められ、平成21年に現代的な機能や耐震性を備えた小学校として完成しました。

この展覧会では、日土小学校を中心とした松村の作品を通して、木造モダニズム建築の魅力を紹介するとともに、保存再生の今日的意義や可能性についても再考します。

(1)日土小学校の魅力
  ・建築図面、模型、写真、映像など
  ・実物資料(椅子、テーブル、建築ブレース金物など)
  ・在校生からのメッセージ(絵と文章)
(2)松村正恒の建築
  ・小学校、中学校、病院等の写真と図面
(3)その他
  ・出版物等の資料
  ・大阪市建築技師・伊藤正文関連資料

 

<主催>
大阪市立住まいのミュージアム
ギャラリー・エークワッド

 

<協力>
株式会社竹中工務店

<入館料>
企画展のみ200円

■講演会
テーマ:「松村正恒の思想」
講師:花田佳明氏(神戸芸術工科大学教授)
日時:平成23年12月4日(日)13:30〜15:30
会場:住まい情報センター5階研修室
聴講無料