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開催終了

町家を彩る ハレの日のしつらい

2016年3月5日(土)〜2016年3月27日(日)

 日本の伝統的な都市住宅である町家は、京都や大阪など上方の都市で発達し、日本の主要な住宅形式として多様な建築様式を生み出し、全国の都市に広がっていきました。一戸建だけでなく、集合住宅のルーツともいえる長屋建てもつくられ、敷地間口に応じ小規模なものは2軒建て、規模の大きなものでは10軒建て以上のものもつくられました。
 高密度な都市空間において、町家で暮らす人々は季節の気候に応じてしつらえを変え、環境に合わせて快適に過ごすために様々な工夫をしました。奥行深い敷地内部につくられた座敷庭や坪庭の前栽は、屋内に光や風を取り込こみ快適な居住空間を作り出す役割を果たしました。同時に、自然の少ない都市生活のなかで四季の移ろいを映し出し、くらしに季節感を添えました。また、年中行事や祭礼、婚礼の日には、幔幕や提灯、金屏風、床の間に掛け軸や生け花をしつらえ、「ハレ」の日を華やかに演出する生活文化が醸成されました。
 本展覧会では、大阪くらしの今昔館および船場の旧家が所蔵する資料を中心に、町家のくらしを彩った年中行事の道具飾りや四季に合わせてしつらえた屏風・掛け軸・襖の他、旧家の婚礼衣装やお嫁入り道具などを展示し、町家のくらしを豊かに彩った生活文化の華を紹介します。



主  催:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
会  場:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)企画展示室
     〒530-0041 大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
開催時間:午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入 館 料: 企画展のみ300円
     常設展+企画展   一般800円(団体700円)
             高・大生500円(団体400円)(要学生証提示)
     *団体は20名以上
     *年間パスポートでもご入場いただけます。
     *中学生以下、障がい者手帳持参者、大阪市内在住の65歳以上の方は
      無料です(要証明書提示)。
交  通:大阪市営地下鉄堺筋線・谷町線天神橋筋六丁目駅3番出口から直結