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開催終了

特別展 中井大和守の建築指図 —世界遺産をつくった大工棟梁—

2016年7月23日(土)〜2016年8月28日(日)

 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。
 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。

主  催:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)

会  場:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)
     企画展示室

開館時間:午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

入 館 料:特別展のみ 300円
     特別展+常設展 一般800円(団体700円)
             高・大生500円(団体400円)(要学生証提示)
      *団体は20名以上
      *年間パスポートでもご入場いただけます。
      *中学生以下、障がい者手帳持参者、大阪市内在住の65歳以上の方は
       無料です(要証明書提示)。

主な展示:平成25年度から3ヵ年にわたる保存修理を終えた建築指図。
      ※会期中、展示替えを行います。

      ※展示室内での撮影は、ご遠慮ください。



講演会
  「20世紀の中井大和守−宮大工西岡常一棟梁の教え」
   講師:小川三夫氏(鵤工舎創業者)

 中井家初代の大和守正清は法隆寺棟梁から出発し、徳川家の御大工に
昇りつめ、城郭、御所、寺社など、当時の代表的な建物の設計・施工を
一手に引き受けた人物でした。20世紀を代表する宮大工の西岡常一棟梁も
法隆寺大工で、昭和の法隆寺大修理や薬師寺西塔の新築に携わった名工でした。
 この講演会では、西岡棟梁の唯一の内弟子であった小川三夫棟梁に、
「宮大工西岡常一棟梁の教え」についてお話しいただく企画です。

・日   時:平成28年7月30日(土)13:30〜15:00
・場   所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
       大阪市北区天神橋6丁目4−20
・定   員:200名(要事前申込、先着順)
・参 加 費:無料


講演会
  「建築指図を深読みする
  −修復を終えた江戸時代の建築絵図から見えてきたもの」
   講師:谷 直樹(大阪くらしの今昔館 館長)

 顕微鏡写真で のぞくミクロの世界。剥がれた貼札。虫食いを埋める。
茶室起こし絵図の補修などなど・・・。
 重要文化財「大工頭中井家関係資料」の修復を担当した、谷直樹館長に
よる講演会を開催します。

・日   時:平成28年8月21日(日)10:30〜12:00
・場   所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
       大阪市北区天神橋6丁目4−20
・定   員:200名(要事前申込、先着順)
・参 加 費:無料


<展覧会図録>
 『世界遺産をつくった大工棟梁 中井大和守の建築指図』
  A4変形版 95ページ
  販売価格 1,500円(税込)