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開催終了

特別展「大坂蔵屋敷−天下の台所はここから始まる」

2017年4月22日(土)〜2017年5月28日(日)

 「天下の台所」と称された江戸時代の大坂には諸藩の蔵屋敷が設けられ、17世紀末に81、最盛期の19世紀前期には110をこえる蔵屋敷が建ち並んでいました。各藩では、年貢として領内から徴収した米や特産品をこの蔵屋敷に集め、相場を見て売り捌き、現金化しました。このような経済活動の中から、世界に先駆けて先物取引が大坂で誕生しました。大坂の経済発展は、蔵屋敷を中心に全国の物資が集中することによってもたらされたのです。
 大坂蔵屋敷は各藩の屋敷としても機能しました。藩の役人の住まいのほかに、国元からの年貢米を収納する米蔵が大きな比重を占めたため、蔵屋敷と呼ばれました。大坂蔵屋敷は、水運の便が良い中之島を中心に立地し、「水の都」にふさわしい都市景観を形成していたのです。
 蔵屋敷の研究は、経済史や歴史学の分野から始まり、考古学の発掘で新発見が相次ぎ、最近では建築史研究成果も出ています。そこで、大阪くらしの今昔館(大阪市立住まいのミュージアム)では、大阪の居住形態のひとつとして大坂蔵屋敷を取り上げました。新発見の資料も含めて約150点の歴史資料を展示し、蔵屋敷の歴史、建物の特徴と変遷、蔵屋敷のある町並景観、蔵屋敷での暮らしと年中行事など、さまざまな角度から蔵屋敷の実像に迫ります。

会  場:大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)企画展示室
     〒530-0041 大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センタービル8階
開催時間:午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入 館 料: 特別展のみ300円
     常設展+特別展   一般800円(団体700円)
             高・大生500円(団体400円)(要学生証提示)
     *団体は20名以上
     *年間パスポートでもご入場いただけます。
     *中学生以下、障がい者手帳持参者、大阪市内在住の65歳以上の方は
      無料です(要証明書提示)。
交  通:大阪市営地下鉄堺筋線・谷町線、阪急線「天神橋筋六丁目」駅
     3番出口から直結

主な展示資料:大坂蔵屋敷に関する屏?・絵巻・建築絵図・?書資料等
 ※展示室内での撮影は、ご遠慮ください。

主  催:大阪市立住まいのミュージアム


<関連イベント>
講演会「中之島の蔵屋敷と堂島の米市場」
◇日  時:平成29年4月29日(土・祝)13:30〜15:00
       (受付開始:13:00〜)
◇講  師:宮本 又郎 氏(大阪大学名誉教授)
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
      (大阪市北区天神橋6丁目4−20)
◇定  員:100名(要事前申込、先着順)
◇参 加 費:無料

講演会「大坂蔵屋敷を読み解く」
 大坂蔵屋敷にまつわる絵画資料や建築指図を中心に、このたび、新たにわかった
 ことを解説します。
◇日  時:平成29年5月7日(日)10:30〜12:00
       (受付開始:10:00〜)
◇講  師:谷 直樹(大阪くらしの今昔館館長)
◇場  所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
      (大阪市北区天神橋6丁目4−20)
◇定  員:100名(要事前申込、先着順)
◇参 加 費:無料
 ※本展図録をテキストとして使用しますので、お持ちの方はご持参ください。

<展覧会図録>
 『大坂蔵屋敷 天下の台所はここから始まる』
  A4変形判 カラー/モノクロ 80ページ
  販売価格 1,000円