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収蔵資料紹介 浪花行事十二月 「睦月 今宮十日恵比寿」 二代貞信 作、昭和14(1939)年

お知らせ

 当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今月ご紹介するのは、1月の行事「睦月 今宮十日恵比寿」です。



毎年一月十日、今宮社は福を祈るために詣でる人々で大変賑わいました。社頭では縁起物の品々を売り、詣でた人々は購入した品を笹の枝に結び付けて持ち帰るのをならわしとしました。
嘉永二年(一八四九)の「浪花十二月画譜」の「十日夷」の項に「大坂の南今宮村、天満堀川の同社参りに人のくんじゆうする事、大波のようするか如く、三都の繁華を是によせたるがごとく、就中戯れ男の酒の酔ひ、遊女・絃婦の駕籠にての参り下向の花やかさ、一きわ目立、浪速のにぎわひ目ざましく、価千金一日の栄華なるべし」とあるように、本図の中央には籠に乗ってお参りをする遊女たちと、注目する人々が描かれています。



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