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収蔵資料紹介「浪花行事十二月 春待月 顔見世芝居」 二代貞信 作、昭和14(1939)年

お知らせ

 当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今月ご紹介するのは、旧暦12月(新暦1月)の行事「春待月 顔見世芝居」です。



顔見世芝居は歌舞伎の年中行事のひとつで、年一度の役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことです。大坂では十二月に行われました。手打連中という俳優を後援する仲間があり、顔見世のときには一座の俳優に進物を贈り、揃いの頭巾をかぶって手を打ちました。本図には「笹瀬」と「大手」の頭巾をかぶって拍子木を打つ連中が描かれています。



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