9階常設展示室にて、誓文払いの展示がはじまりました。
10月の資料紹介でも登場した『誓文払い』は、江戸時代、大坂の呉服屋で行われたバーゲンセールです。着物を仕立てる際に余った反物の端切れを竿に吊るし、軒から通りに突き出して販売しました。高田郁さんの時代小説『あきない世傳 金と銀(2)』にも登場します。
誓文払いの由来は諸説ありますが、一般的には、陰暦10月20日の戎講(えびすこう)の日に京都の商人や遊女が四条京極の官(冠)者殿に参詣し、商売上の駆け引きで客を欺いた罪を払い神罰を免れるように祈った神事を誓文払いといいます。江戸時代になると京都、大坂の商店が、商売で得た利益を還元することで、日ごろお客を欺いている罪滅ぼしをしようと安売りを行うようになり、この売り出しが誓文払いと呼ばれるようになったと言われています。
誓文払いの展示は11月18日(金)まで。
この期間にご来館のお客様は、ぜひお見逃しなく。
誓文払いの展示
2016.11.2
お知らせ