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資料紹介「浪花行事十二月 時雨月 誓文払」 二代貞信 作、昭和14(1939)年

お知らせ

 当館の所蔵資料「浪花行事十二月」には、江戸時代の浪花の年中行事風俗が旧暦の月ごとに描かれています。今月ご紹介するのは、旧暦10月(新暦11月)の行事「時雨月 誓文払」です。



大坂の呉服屋では、11月から12月の時期に現代でいうバーゲンセール、「誓文払」を行っていました。着物を仕立てる際に余った反物の端切れを竿に吊るし、軒から通りに突き出して販売しました。色とりどりの布地がはためく軒先で、品定めをする子連れの女性と、ねじり鉢巻をして道行く女性たちに声をかける店主の姿は、年末の商家の風物詩といえるでしょう。

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